先の記事で預金額から利子(受取額)を計算しましたが、逆に欲しい利子(受取額)を得るのに必要な預金額はいくらなのか? と気になりますよね。というわけでエクセルを使って計算してみましょう!
復習。受取額の式
まず、受取額の式を復習してみましょう。
- 税金 = 預金額 ×定期利率×税金の率
- 受取額 = 利子-税金
- 利子 = 預金額×定期利率
預金額を求める式を算出してみよう
受取額を計算するために1の税金を計算して、2で利子から引いています。
2の式を変化させて、利子に3の式を代入
・税金 = 預金額 × 定期利率-受取額 …… (a)
この(a)を1式に入れると
預金額 × 定期利率-受取額 = 預金額 × 定期利率 × 税金の率……(b)
(b)を預金額 × 定期利率で割ると
1-受取額÷(預金額 × 定期利率) = 税金の率 ……(c)
(c)で1を右辺へ、‐1をかけると
受取額÷(預金額 × 定期利率) = -税金の率+1……(d)
(d)の逆数をとる
(預金額 × 定期利率)÷受取額 = 1÷(1-税金の率)……(d)’
定期利率を両辺で割って、且つ受取額を両辺にかけると
預金額 = 受取額÷定期利率÷(1-税金の率)……(e)
預金額を求める式になりました!
PRODUCT関数を使う関係上割り算の逆数をとって掛け算にします。
預金額 = 受取額×1/定期利率×1/(1-税金の率)……(e)’
これでやっと終わりです。ここまで読み飛ばさず見てくれた方お疲れ様です。
(e)’をエクセルで計算しましょう!
エクセルで必要な預金額を計算しよう!
まず逆数、1/定期利率と1/(1-税金の率)をエクセルで算出しましょう
上記のようになります。%のままだとおかしいので数値に直しました。
受取額が5,000円の場合を計算してみましょう。
利子(受取額)に5,000円を入れて、預金額にはPRODUCT関数を設定します。
結果は
6,274,707円となりました!
まとめ
・受取額から必要な金額を逆算できます。
・割り算は逆数にすれば掛け算になり、PRODUCT関数が使えます。
[おまけ] エクセルファイルをアップ
今回使ったエクセルファイルをアップしておきます。定期利率のセルを自分の口座の利率に変えて、欲しい受取額を入力していくら預金額が必要か計算してみましょう。