いろんな作業を楽にやろうよ!

楽していくことが一番!
エクセル

〈エクセル〉積立ってすごい! こんなにお金が増えるの! 定期積立FV関数をマスターしよう!

 積立? な感想な方が多いかも知れません。積立は簡単に言うと毎月ごとあるいは毎年ごとなどに決まった金額を銀行なら預金、証券会社なら株や債券に投資していくことです。これを簡単に計算してもらえるのがFV関数なのです。

  • 例)毎月1万円を年利0.1%で20年積み立てたらどうなるのか
  • 実際の銀行金利で計算してみましょう
  • 銀行預金は利率が低いな。もっと利益が出るものはないの?

例)毎月1万円を年利0.1%で20年積み立てたらどうなるのか

 手っ取り早く理解するために、例として毎月1万円を年利0.1%で20年積み立てたらどうなるのかを見てみましょう。

毎月1万円を積立ての場合FV関数の設定

 FV関数の設定を行ってみましょう。FV(利率,積立回数,マイナス投資額)を投入すれば大丈夫です。利率はE2セルの年利0.1%を月ごとに投入することから12か月で割ります。(つまり年利の1か月分です)次に積立回数は20年×12か月ですからこうなります。投資額はB2セルですが、FV関数は積立の場合マイナスを設定するようになっているのであえて「-」をつけています(ちなみにプラスは定期ローンを計算するのに使います)。

 積立金額は\2,424,059となります。この時の利益を出してみましょう。まず、投資額を出さなければならないので、一回の投資額×運用年数×年間月数ですから、G4セルの¥2,400,000になります。積立金額から投資額を引いて利益を出します。\24,059円です。これは利益率約1%となります。つまり、年利0.1%であっても、20年積み立てれば1%の増加になるわけです。

実際の銀行金利で計算してみましょう

 オリックス銀行の7年間の定期預金の利率が年利0.3%でした。これを使ってみましょう。簡単のため、今回は税金を無視することにしましょう。

 利率(年)0.3%として運用年数ごとの値を見てみます。毎年利益率がだんだん上がっていて20年後には約3%になっていることがわかります。もっとわかりやすくするためにグラフにしてみましょう!

 まず、「挿入」の「グラフ」の「2-D縦棒」の積み上げ縦棒を選びましょう。

 次にタイトルを「オリックス銀行の定期預金(年利0.3%)の20年積立」と直します。

青い部分が投資額ででオレンジの部分が利息分です。グラフから長い間定期預金するほど利益の恩恵が得られることがわかりますね。

銀行預金は利率が低いな。もっと利益が出るものはないの?

 実は価値が20年で約4倍になったものがあるのです。それは投資信託のS&P500にインデックス投資することなんです。いろいろニューワードが出てきたので解説しますね。

  • 投資信託:皆から出資してもらい投資のプロが皆のお金を株などに投資します
  • S&P500:アメリカの代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したものです
  • インデックス投資:ある指標(インデックス この場合S&P500)に連動する投資信託に投資すること

 ではS&Pの20年間の変化を見てみましょう。

 グラフを見ると20年前約1,100だったのが今年(2022年3月)約4,400になってます。約4倍ですね。ということは20年前に1万円投資しておけば今年4万円になっているわけです。

 さて面倒ですが、利益率を求めてみましょう

 S&P500の月ごとの指数をB列に入れます。口数でS&P500指数が販売価格だったとします。その場合\10,000で何口買えるかを計算しています。(本来の投資信託の購入値段とS&P500指数とは違いますが、利益率を計算するにはどちらでもいいので、簡単にするためS&P500指数を売値として扱います)利益をは実際の投資金額から積立金額を引いて求めます。利益率は利益割る投資金額とします。

わかりやすくするため積立棒グラフを作ってみましょう。

 これを見ればわかること。1つは積立てる時間が長ければ長いほど利益がかなり大きくなっていることが分かります。2つはちょっと見にくいですが2009年あたり利益がマイナスになっているのが分かります。この状況を見やすくするため、利益率の折れ線グラフを作ってみます。

利益率にするとかなり見やすくなりました。2009年あたり利益率がマイナス、つまり元本割れを起こしているのが分かります。また2021年10月あたりは200%(投資金額に対して約2倍の利益が上がっていることです。最近は少し下がっているので1.9倍になっています。

これからわかること
  1. 利益は毎月変わる
  2. 場合によってはマイナスになり元本割れになる
  3. 長期的に見れば利益は増えていく

つまりS&P500に連動した投資信託を買うと場合によっては元本割れがあるものの、長く持っていれば高い利益が得られることが分かります。毎月一定の金額で投資していく方法をドルコスト平均法と言います。詳しくは次でやる投資の話をお読みください。お待ちくださいませ。

まとめ

  1. 毎月積立を行うと年月がたてばたつほど、利益が大きくなる
  2. 積立を計算するにはFV関数を使うと簡単
  3. 銀行預金は利益率が低い。利益率が高いものに投資するには例えばS&P500に連動した投資信託に投資すると言い
  4. S&P500に連動した投資信託は20年間で利益が2倍になっている
  5. ただし投資信託なので、元本保証がない。元本割れることがある

 という状況です。投資してみたくなりました? ですので次はエクセルから離れて投資の楽なやり方について書いていこうと思います。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA